実話をもとにしたフィクション

実話を基にしたフィクション、それはもはやファンタジーだろう。これは僕の人生を大幅に改変した物語である。

第6話 ないものねだり

こんばんわんこそば! なんとなく前々から、ブログの書き出しを 「こんばんわんこそば!」 にしてみたいと思っていたので第6話にして遂に実践してみました。 正直ガッカリしてしまいました。 「こんばんわんこそば!」 って声に出して言うぶんにはいいんです…

第5話 謝罪会見

‪ まただ。早く寝ようとすると、それまでいくら眠くても寝れない。目を閉じて、なんとか眠ろうとするも、意識があるまま1時間ほど経つと諦めて電気を点けてしまう。次の日の朝にくだらない用事を入れると、いつもこんな風に長い夜を過ごすことになる。 とこ…

第4話【報告】彼女が出来ました。

嘘です。

第3話 スカイライン

「隣の芝と子どものケツは青い」 とはよく言ったものだ。その通りであろう。 クリ須・リバー。日常生活においては鴨川に架かる橋から空を眺めることが彼の生き甲斐であったが……しかし、彼はついに日常を離れた。そう、あれは確かセミのコンサートホールを鈴…

第2話 キットカット

『リバー、君は寡黙だね。』 ある老婆が彼にそう言った。彼は笑顔で頷いたが、本当は彼は寡黙な人間などではなかった。話す相手さえ近くにいれば、きっと彼は誰よりもよく喋るだろう…きっと… クリ須・リバー。北欧の某会社が建てた一軒家に住む彼には、妹が…

第1話 バニラエッセンス

『君は卒業するのに7年くらいかかりそうだな。』 高校時代の彼の担任が、大学に入学したての彼にそう言った。彼はたいした返事もせず、苦笑いをニキビ面に浮かべた。 クリ須・リバー。近所に住む人なら誰でも知っているほど有名な総合大学、K大学工学部に所…